獅子座30度「封印されていない手紙」

これは獅子座の最後のシンボルです。この手紙は、誰かの手によって開封されたのか、それとも最初から封がされていなかったのか、どちらかはっきりしません。どっちにしても封筒はオープンになっていて、その内容は誰でも見ることができる状態です。

このシンボルにはいくつかの受け取り方があります。一つは手紙を書いた人物が、すべての人に読まれるべきと判断し封印をしていない、という考えです。一人の人の考えや深い悟りはすべての人の財産となるべきであり、アイデアや情報の独り占めによって自分を誇示するよりも優先されるべき、という解釈です。隠されていたことがすべて開かれます。

もう一つの解釈は、封をしなくても人は勝手にそれを読んだりしないだろう、という他者の思慮深さへの信頼です。その点についての信用と自信があるため封がされていない。

これもどちらにしろ、「人に知られて困ることはない!」という堂々たる開放性があります。種も仕掛けもありませんという全公開の姿勢が尊厳を作り出しています。しかし同時に、全部吐き出し終えたらそれはもう当たり前のことになって一般化されます。獅子座の個性はこうして締めくくられます。

29度人魚では、言葉にできない直感や感覚に具体的な形を与えようとしていました。手紙はその直感が具体的な言葉として記されたものだとも言えます。言葉にならないものはシェアしにくいけれど、具体的な形を与えられたのですべての人にシェアが可能になります。

スプレッド

今回はカードを引いたらまず封筒に入れ、それに封をせず置いておき、それから開いてカードを見てください。封筒に入れることで上下がよくわからなくなる場合は逆位置を不採用にして構いません。

1.手紙

このカードは、独り占めして自分を誇示しようとするのではなく、すべての人に共有されるべき考えや悟りを表しています。

リーディング結果

1.手紙:ソードのペイジ

自分の好奇心なる姿勢や、集めた情報や知識をすべての人に共有する。ペイジはメッセンジャーという意味もあって、手紙の中から出てくるのはなるほど感があります。

29度でソードキング逆だった人魚がペイジとなって出てきたので、キングとして形にするのではなくペイジとして形にして人に伝えのだという受け止めができます。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございます!

27度

29度

28度

※実際の太陽の位置との時間調整のため、数日お休みをします。次回は8/22より乙女座の記事がスタートです!

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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