花嫁の隠された顔が、花婿の手によって明らかにされています。ここでは花嫁は自然を象徴しており、花婿は自然の秘密を暴こうとする人間の訓練された洞察力を示しています。これにより、自然は人間にとっての精神的な意味が与えられます。
11度の母子、12度の結婚と、ここでも人類を更新し続け不死性を与えるプロセスが続いているようです。11度は母から子への継承に、12度は社会的な夫婦の契約に、「見る」力が働いています。11度では夢や理想の視覚化が行われ、12度では秘密が視覚化されます。
10度二つの頭で二極化を超えたところにある統合を見て、11度でその統合によって創造された子供を見て、12度でまた男女二極に別れて男が女を見る、という流れです。10度で見た超越的なところから、もう一度二極化されている現実を見直しているのかもしれません。
スプレッド
1.花婿
2.ベールを剥ぎ取る
3.花嫁
花婿は訓練された洞察力です。
ベールを剥ぎ取る、のカードは、秘密を明かす力です。あるいはどうやって秘密を暴いているのか。
花嫁は自然を象徴しています。が、単にどんなものからどうやって秘密を暴こうとしているのか、という図として受け取ってもおもしろいと思います。
リーディング結果
1.花婿:隠者
2.ベールを剥ぎ取る:ソード9逆
3.花嫁:カップキング逆
隠者の花婿、深い探求によって得られた洞察力。
ソード9逆でベールを剥ぎ取る。同じ9のカードですが、大アルカナと小アルカナの差があります。単なる知的探求よりもっと大きなスケールでの洞察力と読めます。ソード9正位置状態を取り除く、というアクションとも言えそう。
カップキング逆の花嫁。感情のコントロールやその責任を放棄した状態についての秘密を暴く。ソード9正位置的なカップキング逆、という秘密と読むと、答えのない考えをひたすら考え続けることによって感情的な役割や責任が放棄されている状態、の謎を解こうとする隠者。あるいはベールはがされてあんまり気分よくない花嫁、みたいな図にも見えます。
みなさんのカード
本日もトライありがとうございました!
10度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
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