蠍座9度「仕事中の歯科医」

サビアンシンボルにタロットを使って二つのアプローチをしています。一つはサビアンのイメージからスプレッドを作り、カードを引いてリーディングしてみること。これは「その度数におけるその人の発達状態」を読み解く取り組みです。もう一つは度数に対応するカードからサビアンを考察してみることです(対応表はこちら)。

スプレッド

1.歯科医

このカードは、社会生活によるダメージを修復する手段を表します。

リーディング結果

1.歯科医:ペンタ8逆

密度が高く価値はあるが、閉鎖的な社会活動からの解放。あるいは散財によるダメージ修復?

解説の要約

ルディア:仕事中の歯科医

歯は、消化のために食べ物を噛み砕くものです。社会生活や文化パターンは私たちに特定の食事習慣を押し付け、不健康な食べ物への欲望を喚起し、早食いを強いることもあります。その結果、加齢によって起こるはずの虫歯がはるかに頻繁に発生していしまうのです。間接的に虫歯の原因となる社会や文明は、ダメージを巧みに修復する手段を考案しなければなりません。社会生活は歪みと修復、破壊と再構築と、まさに悪循環です。社会的な必要性から「創意」を発揮し、社会的習慣や、自我の渇望がもたらす負の結果を克服します。

ジョーンズ:歯の治療

暮らしのニーズに継続的・意識的に注意を払い、あらゆる努力によって自己再生します。共同体の中で、個人が精神的市民権を維持するため、内なる神聖な輝きを世話すること。自分の可能性や所有物に適切な配慮をすれば、個人的な高い報酬が得られます。創造的な創意工夫による他人や仲間への真の奉仕。キーワードは「実用的」。

タロット対応

この度数のタロット対応はカップ5(目的)/ソード6(手段)。ドデカテモリーは水瓶座。

引き続き、カップ5の心のゆさぶり、感情的ショックとインパクト、感受性の更新が目指されます。

その手段となるのはソード6。8度のソード5が考え方の変更を迫ったのに対し、ソード6はより調和的に、対話的になっていきます。相手の考え方も考慮した上で自分の考えも伝える、あるいは相手の知りたいことを伝えるよう試みる。理解と知的調和です。ルディアの言う、虫歯を加速する文化と、その治療のための手段、そのやり取りによる調整が6的な働きによって行われているのかもしれません。

この度数では知的な調和や対話、理解を作り出そうとし、それが感情的なゆさぶりにつながります。

この度数に太陽を持つ人物

チェス・プレイヤー アレクサンドル・アレキン

世界チャンピオン。複雑で想像力豊かな棋譜から「盤上の詩人」と呼ばれました。アレキンはチェスで成功するために必要なこととして、次のように述べています。

第一に自己認識、第二に相手の強さと弱さのしっかりとした理解、第三により高い目標 – …芸術的、科学的な達成により、我々のチェスは他の芸術と同等の地位を得ることができます。

理解と科学的な達成とは、ソード6的な働きのようです。チェスとは駒の動きを通じた対戦相手との対話と言えるかもしれません。

リーディング結果の見直し

ペンタ8逆位置は、対話や理解によって行われるのでしょう。ということは、歯を治療しないということは、対話を行わない、ペンタ8正位置的なものの中に閉じこもり、それが価値の高さはあるもののダメージにつながってしまう。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございました!

7度

8度

参考:サビアン研究会Dane Rudhyar「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」Marc Edmund Jones「The Sabian Symbol In Astrology」アンソニー・ルイス「完全版タロット事典」

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