天秤座15度「円環の道」

日常生活は必然的に循環し、繰り返される傾向があります。しかし個人がより大きな、惑星や宇宙のリズムに同調し、同一化し、感情的・集団的緊張から解放されたとき、その人は「円環の道」に沿って穏やかで平和に行動することができます。反復的な活動は、意識を拘束することも、解放することもあります。

11度からの、検証し、発掘し、遊び、休む、というそれぞれの活動が円環状にまとめられ、繰り返されるプロセス全体がここで示されているようでもあります。

スプレッド

1.円環の道

このカードは、意識の解放にも拘束にもなりうる、反復的な行動を示しています。日常的なサイクルにおいても、自分の惑星や宇宙のリズムのサイクルにおいても反復されていることとして読みます。

リーディング結果

1.円環の道:ワンドのペイジ逆

自分の生まれたばかりの情熱、個人的・瞬間的な衝動を克服しようとする姿勢が繰り返される。自我を拘束もするが、単なる衝動を克服して成長への解放にもつながる反復的な行動。

逆位置が出ると、これが正位置になったり逆位置になったりが繰り返されているようにも感じられます。

タロット対応

この度数のタロット対応はソード3/カップ10。引き続き、ソード3の知的発展が大目的になります。

カップ10は感情や共感、あるいは心霊的エネルギーの完成。あるコミュニティの中でみんなの心が一つになった状態。みんなの心が一つになったからこそ、感情的・集団的緊張からも解放されている。

10という数字は一つの区切り、ぐるっと一回りしてきて円環が閉じた印象も。大アルカナの10、運命の輪も思い出されます。1から10まで全部ここにあるよ、という網羅性とバランス。

小アルカナの8〜10のプロセスは、8でスートの価値が一度完成し、9でそこから飛び出し他のものも体験してきた結果、やっぱりそのスートの価値は確かなものだったという確認ができ10でより絶対的な完成になる、と考えています。

13度、カップ8のシャボン玉が球体だったことを思い出すと、カップ10で円環という同じく丸いものが出てくるのはしっくり来ます。シャボン玉は完成した球体だが脆さや表面張力の緊張感もあった、それがなくなり絶対的なものになったのが円環の道。

これらはソード3の大目的のためにあるため、円環の道が反復・完成しているとしても、それは新しい考え方やものの見方を発展させるための反復と完成です。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございました!

13度

14度

11度

12度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

タロット対応の一覧はこちらにあります。

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