獅子座24度「内面の霊的達成にすっかり集中し、身だしなみや清潔さを完全に無視して座っている人」

表面的なことを完全に無視して、内面的な探求に全エネルギーと意識を集中させている人物です。外見や世間からの要求・報酬に無頓着な分、それらに振り回されることなく、虚構ではない真の現実を中心に据え、その潜在能力を発達させることができます。徹底的な自己執着と自己鍛練によって、不動心と集中力がもたらされています。

23度の裸馬乗りのショーマンシップから一転し、ここでは深い内的探求が起きています。21度のニワトリが精神と創造性を遠くに飛ばす限界があったのに対し、ここでは飛ばなくてもそこへ到達するための自己鍛練が描かれています。

21度ニワトリ、22度鳩、23度馬、そして次の25度でラクダが出てくるのですが、この24度の人物はその動物たちのシンボルに挟まれ、人間が頓着するような表面的なことを動物的に無視できている、とも感じられます。これは23度で裸馬乗りが鞍を付けず馬と一体化した流れから来るものでもありそうです。

また、「飛べないが飛ぼうとする」ニワトリ、「飛べる」鳩という鳥たちから、「飛ぶように走る」馬を経て、ラクダというどっしり地に足がついた動物への変化があります。これは精神的な飛躍や通常の限界を超えたジャンプから、「今ここ」の現実に意識のフォーカスが移り変わっていくプロセスを示し、24度もその途中段階として、周囲や外面はともかく「今ここ」の自分を中心に置いています。

自分の中に閉じこもっているようにも見えるシンボルですが、肉体的・心理的な所有物を溜め込むのではなく、利用して高める必要性が込められています。内面の強化と感受性の増加によって、外面的な達成も容易になるのです。

スプレッド

1.人

このカードは、外面的な活動やケアを犠牲にした、エネルギーと意識の内面への完全な集中が何に向けられているのかを示しています

リーディング結果

1.人:ワンド2

内的な存在の二重性への集中。いまだ実現していないエネルギーの可能性。2という数字は受容的で内側へどんどん溜め込みますが、ここではワンドなので情熱や存在そのものの価値が内的に溜め込まれている。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございました!

22度

19度

20度

21度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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