獅子座21度「酔っぱらったニワトリは、飛ぼうとしてめまいを起こしながら羽ばたく」

酔っ払いの恍惚は、ここでは神秘的・オカルト的な体験との接触を意味しています。ニワトリはその文化の標準の人、一般ピープルを示していて、そうした神秘的体験に慣れ親しんでいない人の象徴です。ここではなんの準備もない人が、時期尚早のオカルト的体験でめまいを起こし、飛ぼうとするけれど結局自分の身体的限界を超えられない様子が描かれています。

自分の創造性を、身体的な限界、あるいは環境的な限界を超えて思いっきり拡張しようとしている度数とも言えます。決められた限界を無視し、とんでもない無茶をしてしまうこともできる。

ちょうど今読んでいるホドロフスキー「サイコマジック」で、導師に導いてもらいながら行ったドラッグ体験の話が出てきます。

結果としては、私の精神を開いてくれ、どこまで到達できるのかを見せてくれる役に立った。グルジエフはドラッグはそのためのものだと言っていた──建物の地下室にいるのに、ドラッグはいきなりテラスに上がらせてくれる。ガレージにいるのに、五〇階を飛び越えさせてくれる。地平線を見晴るかし、街全体を見ることができる。だが元に戻った時、もう一度上に到達するためには途中の階を全部自分だけで、ドラッグなしによじ登らなければならないことに気がつくんだ。(…)ドラッグなしで見えるようになることが重要で、それは可能なんだ。(…)

私たちは線的な世界、立方体で合理的な建築物に住むことに慣れていて、そのためある特定の時点において限界を突破しなければならないようになっている。多くの場合、私たちにはそれができない。まさに私たちが精神に囚われているが故にね。そのため私たちは、他の世界を知る目的で、自分の知覚メカニズムが跳躍するような体験を実現しなければならないんだ。

アレハンドロ・ホドロフスキー「サイコマジック」

ドラッグ・神秘・オカルト体験かそうでないかに関わらず、囚われている限界を超えて、一時的にでもとんでもなく遠くまで自分の精神や創造性を到達させようとしている度数と言えます。

スプレッド

1.ニワトリ

このカードは早すぎる意識の拡大を示しています。自分の限界を超えたものですが、同時に乗り越えるべき限界を知らせてくれるものでもあります。

リーディング結果

1.ニワトリ:吊られた男

早すぎる修業体験。自分の限界を超えた自己犠牲の精神。しかし同時にそういう面での乗り越えるべき限界があるとも示しています。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございました!

20度

ワークへのお礼もいくつかいただいていました。ありがとうございます!

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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TAZN

タロット占いのご相談を受ける傍ら、タロットを使った魔術的ワークや自己探求のためのスプレッドを開発。 リーディングのコーチとしても活動。実践・研究の場「TAZNのタロットサークル」主催。 ゾンビタロットの使い手。 (TAZNのワークをイベントなどで使用したい場合はご一報ください)