獅子座15度「ページェントは、華やかなフロートを伴い、歓声を上げる人々で賑わう通りを移動する」

ページェントとは、祝祭日に行われる野外劇や大規模な仮装行列です。フロートが次々に登場し、そこには華やかな装飾や、着飾った人々が乗ってパフォーマンスをしています。沿道の観客はそれを見て興奮し、歓声を上げています。劇場やステージなど限定された空間で行われるパフォーマンスとは違い、街中が祝祭空間になるスペクタクルです。

大衆の「こういうのが見たかったんだよね!」という期待や欲望に答えるページェントは、フロートに参加する一人ひとりの個人が自己表現をしたいという願望を解放することによって作られています。しかし一人の役は集団の中での小さな役であり、それによって仲間意識が生まれ、熱狂が高められます。またページェントは集団の欲望や期待をドラマチックに具現化する過程で、どんな場面がどんな順番で行われるか、誰がどんな役でどんな演技をするのか、慎重に計画されてきたものです。

14度で魂の衝動が表現と直結しました。15度では自分の中の魂の衝動に答えるだけでなく、大衆の中の魂の衝動に答える形での表現ができるようになったのかもしれません。

1度で起きた自分の欲望や表現を妨害するものを全てはねのける力が、ここでは集団的に起きているようです。ページェントに出演している人も、観客も、欲望や表現を阻害するものをはねのけるために頭に血が昇っているようです。

双子座30度「ビーチの大群衆の前の水着美女のパレード」とも少し似ている風景です。水着美女たちはまず社会集団の理想があり、それに合わせて肉体・精神を体現する個人でしたが、獅子座15度ではまず魂の衝動を表現につなげ、組織化し、それによって期待を持った大衆が揺さぶられています。

獅子座的な演劇性はここで完全に表現されています。

スプレッド

1.ページェント
2.歓声を上げる人々

ページェントは、自分を表現しようという個々の心の慎重な計画によって、大衆化された理想をドラマチックに表現しています。

歓声を上げる人々は、ページェントによってゆさぶられる集団の欲望や期待です。

リーディング結果

1.ページェント:カップ5
2.歓声を上げる人々:ペンタ3

カップ5のページェント、大悲劇のスペクタクル。個人の悲しみを、フロートでの表現として組織化し、大衆の期待にも応える。

ペンタ3の観客は、生産性の高さや発展を期待しているが、悲劇を見て「明日もがんばろう」みたいに楽しんでいる。

みなさんのカード

本日もトライどうもありがとうございました!

13度

14度

12度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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