ハンティングから帰ってきた紳士がその戦果を見せています。狩猟の技術と能力を持っていることが示されています。これは単純にハンターの戦利品とそれを誇示していると図とも見れますし、より精神性の高い意味合いでは、自分の中にある動物的な性質を克服する能力と見ることもできます。正装をしているのは、それを他の人、そしておそらく自分に対しても、自分自身の存在と能力を証明し尊敬を勝ち取るためです。自分の能力の成果をきちんとした形で主張しているのです。
3度では年齢についての社会基準に立ち向かってトレンドの服を着る人物の姿がありました。ここでも自分の存在を際立たせる自己主張が行われていますが、それは服装ではなく、行動とその結果に基づいた自己主張です。また流行で左右されない、古代から人間の能力を試す仕事だった狩猟という方法が選ばれています。
このシンボルの別の表記では、戦利品を鹿やヘラジカの角と具体的に描いているものもあります。ヘラジカはシカ科最大の生物で「森の王」とも呼ばれます。この巨大な動物を倒せるほどの能力が示されているのです。
また蟹座3度では毛むくじゃらの鹿が登場していました。そのとき鹿の角は頭蓋骨の延長であり、象徴的には頭の中にある精神の力の拡張を示していました。この男性は拡張された精神の力を手中にしている、ということなのかもしれません。
スプレッド
1.正装
2.年配の男
3.戦利品
正装は、他者や自分への「自分自身の証明」を示しています。
年配の男は自分の動物的性質を克服する技術や能力を。
戦利品は克服された自分の動物的性質を表しています。
リーディング結果
1.正装:審判逆
2.年配の男:ワンド4逆
3.戦利品:カップ3
審判逆の正装。あまりにもどデカい自己証明をしようとしてから回っている印象。個人の能力だけじゃなく、環境全体を変容させる力によって自分を証明しようとしているけれども、力足らずかもしれません。
ワンド4逆の年配の男、自分の動物的性質を、熱意を一定に維持させないことで克服している。
カップ3戦利品。動物的な感情の盛り上がりが克服された。ワンド4でのお祭り騒ぎをやらないことで、原始的な感情を抑えている、という印象。しかしそれによって環境まで変えるほどの能力をアピールできているかというと、難しそうです。
みなさんのカード
本日もトライありがとうございました!
2度
3度
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。
コメントを残す