2023-05-10

●大アルカナはどんな神話や物語と結びつけられてきたか? 愚者編の調査の続き。

・魔法使いの弟子

これはディズニー「ファンタジア」が一番有名かも。魔法使いの弟子が、師匠の留守中に箒に魔法をかけて水くみをさせるが、止められなくなり水浸し、箒を斧でバラバラにしてもそれぞれが小さな箒になって水汲みはますます加速・・・というお話。

ファンタジアの元ネタはゲーテの詩「魔法使いの弟子」1798だが、その前に古代シリアの風刺作家ルキアノス「嘘好き」にさらに基になった物語が収録されている。ルキアノスはガリバー旅行記などの荒唐無稽な物語のさらにベースになった作家でもあるらしい。

ゲーテの詩を元に、フランスの作曲家ポール・デュカスが交響詩「魔法使いの弟子」を作曲し、これがファンタジアにも使われている。

・ジョン・バニヤンの寓意物語「天路歴程」

プロテスタントで最も多く読まれた宗教書とされる。破滅の町に住んでいたクリスチャンという男が、虚栄の市や破壊者アポルオンとの死闘など様々な困難を通り抜け、天の都にたどり着くまでの旅。キリスト者が人生で経験する葛藤や苦難、そして理想的なキリスト者へ近づく過程を寓意化したもの。

昨日のパルシヴァルのように、フールズ・ジャーニー的なイメージが強いのかな。

こうして調べていくと、クレティアンやルキアノスやバニヤン、本を読みたい物語がどんどん増えていく・・・。

リーディング練習会のアンケート、それなりの方に回答していただき、安心&励みになりました。全然アンケート集まらなかったらどうしよう、と思っていたので。ある程度、参加時間希望には偏りがあるようす。明日あたり集計してみよう。

ルディアの読書会、魚座16-19度。みんなで意見を出し合いながら読んでいけるので、本当に理解が深まる。「その度数に天体あります」という人の声が聞けるのも大きい。自分も改めて翻訳を見直すモチベーションになる。

●そういえば数日前に夢でカードを引いてなにかを言っていた。なんについてのリーディングでなにを言ったかも覚えていないのだが、カードだけ覚えている。

●届いた本。


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