2023-04-20

●エテイヤの神・霊・体リーディング、プレリリース。昨日、大分自分なりの規則性ができてきたため、少しだけ読むスピードも上がってきたかもしれない。

●twitterでの鹿さんの質問から。カード解釈の速度をアップさせるにはどうすればいいか?

人目があるとやはりスラスラ読めなきゃというプレッシャーがかかので、成長スピードは早くなる。

ただメール占いについては、また別の方法もある。

鹿さんがこの後「鑑定時の導線」という言葉で表現してくれて、確かにリーディング中に意識がどこをどのような順番で動くのか、導線を整理するのは重要かもしれない。

最初から最後まで直線の一本道で意識を進めるのが、最も効率的な導線だと仮定してみる。あっちを見たりこっちを見たり、意識が飛び飛びになると、それをまとめる作業が複雑になる。その分、一本道の進行では見逃してしまうものも見えるかもしれないが、やはり意識が分散し、集約するパワーが必要になってくる。

そうなると、カードをただ一直線に並べ、それを順番に見て言葉にし、後戻りしないことが最も効率的(速度においては)であると推測できる。順番に読んだ言葉が最終的な鑑定の言葉になっていればよいはずだ。

自分は現場でどうやっているかというと、まずスプレッド展開時にカードをすべて裏向きに並べる。最初の1枚を開き、そのポジションとカードに応じて読み解きを語る(あるいは書く)。次に2枚目のカードを開き、それを語る。このとき、最初のカードとの関係性でなにか言うことがあればそれを語る。3枚目を開き、それについて語る。1、2枚目との関係でなにか言う必要性がありそうなら、それを語る。これを繰り返して最後のカードまで語る。その時点で基本的に占い結果は終わり、質疑応答で必要があればカードをまたあちこち見直す。

このやり方だと、ただの一本道じゃなく後戻りするが、「戻る距離」は全部のカードの間を行き来するより短い。またカード同士の関係性の見逃しも少なくなる。

●すべてのカードをいっぺんに開くと、読むときに一枚一枚の意味を軽んじてしまう心配を自分は感じているかもしれない。ただタロットサークルなどで他の誰かが引いたカードを読むときは、全部同時に開かれているため、それがリーディングの支障になる訳ではない。

対面のときは、いっぺんに開くと相談者に一気にカード画像が流れ込み、情報量が多すぎるのでは、という警戒心もあるかもしれない。一枚一枚、一緒にじっくり見ていきましょう、的なスタンス。一枚ごとのリーディングへの反応もヒントになる。

●自分は占星術のチャートを読めるようになるのを、最近はほぼ諦めている。すべての情報が同時に表示されていて、どこからどう見ていけばいいかよくわからないのが理由。しかし、このように導線がはっきり整理されれば読めるようになるかもしれない。

一時、タロットと占星術対応のシステムを使い、チャートのどこにフォーカスすればよいかをカードに聞けばいいのではないか?と考えたこともある。これはラクシュミー先生がチラっとおっしゃっていたことで、詳しいやり方はわからないが、工夫すれば「タロットによってチャートを見る導線を引いてもらう」もできるのかもしれない。かなり特殊なチャートリーディングになりそうだが。

●タロットをリーディングするための「設定」の話もした。リーダーの思い込みや偏見が、相談者のためのリーディングの最中に邪魔になるようなら、カードがそれを指摘してくれるように設定しておく、という話。

設定はこれ以外のあらゆることに応用できる。シンプルに言えば、リーダーが「カードがこうやって出たらこう」というルール設定をしておけば、カードがそれを理解してそのように機能してくれるようになる、という話。

根本的なものでは、「愚者が出たら『自由』の意味」とカードにキーワードを付与するのもルール設定だし、占星術のシンボルを「力は獅子座」と対応させるのも、「数秘術の意味も使おう」も、「スートを四大元素に対応させよう」も、スプレッドやポジションの意味を決めるのもルール設定。こうしたルール設定の集約の上にリーディングは成り立っている。そして設定はリーダーごとに異なっていていいし、自由にカスタマイズできる。

しかしリーダーのルール設定が間違った偏見に基づく場合もある。それはリーダーの価値観の反映が原因。自分の価値観を相談者に押し付けてしまうのは、どうしても避けられない(価値観のない人間にはなれない)。しかし、あるリーディングにおいてもしそれが障害となる場合は、カードがその偏見を指摘してくれるように設定しておくこともできる。

●リーダーの感受性が納得できないルール設定はうまく働かないと思う。なんにも考えないでなにか新しい設定をしても、リーダーの心がそれを理解していなければあまり機能しないだろう。

感受性を納得させるためには、シンボルについて考証したり、歴史や他の人の考えを学んだりするのが効果的だが、子供のおまじないみたいなもので納得できる場合もある。「白線しか踏んじゃダメ!」みたいなレベルでも、感受性が納得していればその設定は機能する。

設定はカードとの対話の中で、次々に更新されていく。スプレッドやメソッド、デッキごとのルール設定も生まれる。

●こういうルール設定については、ウォルト・ウッズ「ロビンへの手紙 ペンデュラムダウジング集中講座」がとても参考になる。

この本では「プログラミング」という言葉を使っている。ペンデュラムでのダウジングは、「どのように揺れたりどっちに回ったりしたら、こういう意味を持つ」という意味をプログラミングしてやらなければ機能しない。YESかNOを聞くときでも、YESのときの振れ方とNOのときの振れ方がどんなものか、質問の前に決まっていなければペンデュラムの揺れをまったく読み解けないからだ。そのため、ダウジングではプログラミングの技法が発達しているのではと思われる。それはタロットや他の占術にも応用できる。

実はタロットでもプログラミングしなければ機能しないのは同じだが、デフォルト設定がかなり多いため、ペンデュラムほどそれを意識的に行う習慣はないのではないか。カードの絵や名称の中に暗黙のルール設定、あるいは暗黙のうちにその場でルールを立ち上げる仕掛けが含まれている。

●今回、エテイヤの技法をやっている最中でも、自分とカード、自分と技法の間でどんどん設定が発見、更新されている。それによってカード展開が読みやすくなったり、速度が上がったり、正確性(と自分が納得できるもの)が高まったりしていく。また設定の発見により、このメソッド自体がどんな意味を持つものなのかの輪郭も、だんだんはっきりしていく。

●講師になりたい人のための実践講座。今日は参加者の講座企画書を見ていき、コメントをいただく回。褒められたのでよかった・・・。他の方の企画も興味深いものが多い。


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