2023-04-08

●皇帝に結び付けられるのは、歴史上の実在の人物が多い。皇帝は他のカードに比べ、想像を膨らませる余地が少なめ(皇帝以外の何者でもない)。

●世界初のプロフェッショナルなタロット占い師エテイヤについて。デッカー、ドゥポリス、ダメット「A Wicked Pack of Cards」のエテイヤの記載をやっと読み終える。この本は日本語版も出た「オカルトタロットの歴史」の前編にあたるもの。

エテイヤがいつどこでどんな活動をし、いつどんな本やカードが出版され、その関係者がなにをし、誰が誰に手紙を送り、といった歴史的事実が丁寧な調査で辿られている。だが、自分の知りたい「エテイヤはどんな風にタロットを使ったのか?」はほとんど出てこなかった。

オカルトタロットの歴史と同様、この人たちの本を読むのは自分にとってきつい。と、tiwtterでグチってたら鏡先生が教えてくれたデッカー「The Esoteric Tarot」のエテイヤの項も読み始める。こちらの方がどんな実践があったのか出てきそう。

おそらくエテイヤはタロット占いにスプレッドを取り入れた初期の一人だったと思われる。

●例えば、エテイヤのこんな方法が紹介されている。

  • すべてのカードを混ぜる。
  • カードは裏向きのまま、右、中、左の順番で3つの山に一枚ずつ配る。
  • 各山は26枚ずつカードを受け取る。
  • 中央の山は後で使うため取っておき、左右の山をまた混ぜ合わせる。
  • 同じように3つの山に配る。それぞれ17枚の山になり、1枚のカードが手元に残る。
  • 中央の山は後で使うため取っておき、左右の山と残った1枚を混ぜる。
  • それをまた3つの山に配る。それぞれ11枚の山になり、手元に2枚残る。
  • 中央の山の後で使うために取っておき、左右の山と残った2枚はもう使わないため取り除く。
  • 取っておいた3つの山を、それぞれ右から左へ3列に、表向きにして並べる。
  • この3つの列は、神(26枚)、霊(17枚)、体(11枚)を象徴する。各列は、最初の1枚と最後から1枚、最初から2枚目と最後から2枚目、とカードをペアにすることでさらなる情報を得られる。
  • 神は霊の形成に影響を与え、次に肉体の形成に影響を与える。

右から左へ並べるのはヘブライ語の筆記方向(右から左へ文字を書く)への敬意。また神の26枚という数は、ヘブライ語の神の名前YHVHに対応する数字の合計(1+6+9+10=26)でもあり、さらにカバラ生命の木の中央の柱にある第1、6、9、10セフィラの合計(1+6+9+10=26)でもある象徴的な数字。

この説明だけ見ると、読み解くのが難しそうに感じる。なにを読み解くためのリーディングなのか、これだけだとちょっとわからない(質問を立てて読むものなのか? オープンリーディングなのか?)。リーディングのサンプルがあるとわかりやすいが、それもなさそう。でも実際にやってみるとなにかわかるかもしれない、今度やってみよう。

●エテイヤの技法では、こういうものも以前紹介していた。

●Amazonでおもしろそうなデッキを見つけたが、値段が安すぎるのと、解説が怪しい文章すぎ、海賊版臭がして手を出せない。しかも正式名称もわからない。

●今年は御嶽神社で12年に一度の式年、大口真神様(狼の神様)の御神像を参拝できるらしい。行ってみたいと思う。


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