蠍座12度「大使館の公式舞踏会」

国の支配階級が平和のために、最高レベルの文化交流をすることの価値。世界平和を実現する階層化・制度化された関係性。ジョーンズもルディアもここは「展示、誇示」というキーワードを当てています。大使館という言葉で政治的な方向が意識されているようですが、舞踏会だからゴリゴリの外交というより文化的な交流ですね。

スプレッド

1.舞踏会

このカードは、最高レベルの文化交流を示しています。

リーディング結果

1.舞踏会:ソード6逆

コミュニケーションできていない感じ。外国だから言葉が通じないのか・・・。もしくはダンスだから言葉が通じなくてもできる、そういう文化交流が最高なのだ、ということかも。

タロット対応

この度数のタロット対応は、カップ6(目的)/カップ9(手段)です。ドデカテモリーは魚座。

引き続き、カップ6の感情の相互交流が目的となります。

その手段となるのはカップ9。おじさんが満足げにドーンと座っていて大使館のお偉いさんもイメージされますが、カップ9は感情や共感がより理想的なものに向けて突き抜けていくカード。カップ8で一旦は完成したカップの価値から、さらなるよいものを目指し飛び出していきます。9のカードはこれまでの度数で、火山の噴火や噴水など平常な状態からの噴出、あるいは現実を飛び越え夢の世界へ越境するエネルギーとしても表されてきました。突き抜け、限界突破していく感受性とも言えるかもしれません。

大使館とは自国の文化圏の外に飛び出すもの、と考えるとカップ9的なイメージ。他国との文化交流がカップ6に当てはまりそうです。

この度数に太陽を持つ人物

写真家 ロバート・メイプルソープ

完璧な構図とフォルムのヌードや花、ポートレートを写真に収めました。完璧な美を追求していく姿勢がカップ9のイメージです。突き抜けた感受性。

過激なヌード写真が世間にインパクトも与えました。メイプルソープは蠍座9度「歯科医」(カップ5/ソード6)に木星があり、カップ5が感情的ショックを与えることを目的としているため、衝撃と共に世の中へ広まったと考えることができます。しかし太陽のカップ6の目的としては、インパクトやショックではなく、写真を撮ることによる相互交流が目指されていたと考えられます。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございました!

11度


サビアンシンボルにタロットを使って二つのアプローチをしています。一つはサビアンのイメージからスプレッドを作り、カードを引いてリーディングしてみること。これは「その度数におけるその人の発達状態」を読み解く取り組みです。もう一つは度数に対応するカードからサビアンを考察してみることです(対応表はこちら)。

参考:サビアン研究会Dane Rudhyar「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」Marc Edmund Jones「The Sabian Symbol In Astrology」アンソニー・ルイス「完全版タロット事典」

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