「バンドみたいに劇団やりたいなあ」と「占星術みたいにタロットやりたいなあ」は似ている

●「あなたの恋に使える武器と使えない武器(略して恋武器)」やっとリリースできました・・・今日の占いのカードが「恋人たち」だったので今日出すしかない!と思ってがんばった。

twitterでみなさんのカードを読むときは、ごく表面的なところをさらっと撫でるくらいしかできず、それはそれで楽しいのだけど、今回のは「カードをガバっと開けて隅々から情報をドンドコ汲み出していく」みたいなリーディングができそうなので楽しみ。今までで一番、一枚のカードから引き出せるメッセージ量が多い。

●カードからたくさん情報を引き出すため、これまではスプレッド内のポジションに「レイヤーをかける」というやり方をしていました。例えば3カードで「過去/現在/未来」というポジショニングがあったら、引いたカードはそのまま「肉体/知性/霊性」というポジションとしても読む。「現在」として読んだカードを「知性」としても読むので、情報が重層化されて分量が増える(グリーア的なやり方)。

でも今回はそれとは全然違うやり方で情報量がすごく多くなった。ポジショニングのレイヤーは一層しかないんだけど、そのポジションに対して多角的な視点を用意する。問題意識の数を増やす、ということでもある。今回のはモニターさんたちを占ってそのレビューをもらいながら増えていった問題意識、という感じ(だから一人目の方と最後の方ではかなり分量が変わってしまった・・・)。もしかすると、このあと実際の依頼者さんを占いながらその視点が増えていき、さらに情報量が増えていくかもしれない。

複数レイヤーはフレキシブルで、一層のみは決められた型がある。型がある方が豊か、というのはよくある話だけど実際やってみないと実感できない。

●演劇をやっていたとき「バンドみたいに劇団をやりたいなあ」という憧れを持っていた時期があって、それはもうちょっと軽やかな集団として動きたい(演劇の稽古はとてもしつこく重い作業)という意味と、あとは単にイメージとしてカッコいいから。そのためにいろいろな実験をしておもしろかったんだけど、結局のところ劇団はバンドにはならず、個々の劇団が特有の活動方法をどう打ち立てるかでしかない。「バンド」というイメージに振り回され、それが指針になって自分たちなりの活動にはなったけど、それそのものにはやはりならない。

それと同じような感じでタロットリーダー(自分)が、占星術の方がロジカルで社会的信頼度が高い、みたいな一般的イメージに起因して「占星術やってみたいなあ」という憧れを持つ。ホロスコープはホロスコープの構造を持っていて、タロットの構造とは違う。ホロスコープの構造とは、例えば牡羊座、太陽、4ハウス、トライン、水星、10ハウス、獅子座、オポジション・・・と羅列するとバラバラなそれぞれのシンボルの分類・配置方法。太陽と水星は「天体」というくくりに入り、牡羊座と獅子座は「サイン」に分類され決まった順序で黄道に並べられる。4ハウスと10ハウスは「ハウス」に、トラインやオポジションというシンボルは「アスペクト」の区分となり天体間の角度によって出現する。タロットは、こうした分類構造がない、シンボルが羅列された状態だと思ってもいいかもしれない。

で、占星術におけるホロスコープ構造の代わりになっているのが、タロットの場合スプレッドなのでは。ホロスコープの構造はほぼ不変で、だからこその強度を持っている。タロットにはそれがない代わりに、それを自由に作り変えることができる。ある特定の目的に限定するのであれば、タロットスプレッドをホロスコープ構造の持つ強度に近づけていくこともできるのでは?と、恋武器のスプレッドを作りながら考えていた。

0 0 投票
Article Rating
通知
0 Comments
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る
nv-author-image

TAZN

タロット占いのご相談を受ける傍ら、タロットを使った魔術的ワークや自己探求のためのスプレッドを開発。 リーディングのコーチとしても活動。実践・研究の場「TAZNのタロットサークル」主催。 ゾンビタロットの使い手。 (TAZNのワークをイベントなどで使用したい場合はご一報ください)