天秤座10度「狭い急流を安全に通過し、カヌーは穏やかな水に到達する」

カヌーは落ち着いて制御され、危険な急流を抜けて安全な水域へ辿り着きました。緊急事態との接触や、ゴールに向かって導かれることによって、技術や能力が発達します。穏やかな水面は確固たる内的安定の状態に達したことを示しています。

9度の巨匠たちで過去と現在の効果的な連携が発展しました。10度ではより落ち着いた状態への到達が描かれています。

スプレッド

1.狭い急流
2.カヌー
3.穏やかな水

狭い急流は通過し終えた危機を示します。

カヌーはその危機を抜け出すための自己制御と落ち着き。これがあったため、急流は安全に通過することができます。

穏やかな水は、危機の後の確固たる内的安定の状態です。

1は危機に見えないカードが出たとしても、それは危機として読みます。同様に2、3が不安定そうなカードだったとしても、それによって自己制御ができていたり安定があったりする、と読みます。

横位置のカードは逆位置を取りません。

リーディング結果

1.狭い急流:ワンド7逆
2.カヌー:カップエース
3.穏やかな水:カップペイジ

ワンド7逆の狭い急流、自尊心を挫かれる、自我が折れる、あるいは上から支配されるような危機を通過してきた。

カップエースのカヌー、新しい感情の始まり。感情エネルギーの源が自己制御と落ち着きとなる。絵は、頭を支えている手がボートっぽいかな。

カップペイジの穏やかな水。感受性と素直さによって内的安定がある。ペイジ自体にあまり安定性はありませんが、幼い心の状態で安定している、という水面。絵にはちゃんと穏やかな水面も描かれている。

カヌーの穏やかな水もカップの若々しいカードで、ここは共鳴しています。

ワンド7逆は5度「明かす男」のカードでもありました。実はあのとき内なる知識を明かすことは危険でもあったのかもしれません。

7度のカップクイーン、8度のカップキングと、カップのコートカードが続いていたのも印象的です。

タロット対応

この度数のタロット対応はソード2/ペンタ4。1度からずっと続いてきた大目的ソード2はここで最後となります。

その手段であるペンタ4は物質的な安定性。水面が穏やかになっている様子を示していると言えます。

水面が穏やかであれば、そこに鏡のように自分の姿が映るかもしれません。これでソード2の「二つの視点を持つ」という鏡写し的な目的は一旦解決するようです。

ソード2を目的としてきたグループは、その手段のカードが示すものを見て、自分も手段カードのエネルギー状態になる、という鏡写しをやってきたとも言えるかもしれません。ここでは穏やかで安定した水面を鏡として、自分自身も穏やに安定します。

ドデカテモリーは山羊座で、山羊座にはいくつかカヌーが登場する度数があるのも思い出されます。

また蠍座8度「月明かりに照らされた穏やかな湖」でも手段のカードにペンタ4があり、穏やかな水面という点では共通しています。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございます!

8度

9度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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