天秤座6度「自分の理想が内なるビジョンの前に具体的な形となるのを見ている人」

意識のスクリーンに映し出されたものが、現実の世界へも投影される現象を見ている人がいます。夢や理想を具現化するため、内的な洞察と意識的な理解によってそれを明確にし、実体化していく度数です。理想主義は現実逃避の可能性もありますが、なんらかの機会に直面した個人にとってはそれが行動の原動力となります。

スプレッド

1.見ている人
2.内なるビジョン
3.具体的な形

2枚目の内なるビジョンは意識のスクリーンに映し出されたもので、それが3枚目の具体的な形で世界へ投影されます。

1枚目の見ている人は、それらを見て、投影する人物です。

リーディング結果

1.見ている人:カップ9逆
2.内なるビジョン:塔
3.具体的な形:吊られた男

カップ9の絵は暗い地下室で海辺のバカンスを夢見る女性、まさに意識のスクリーンに理想を映し出している人物ですが、逆位置です。あまり楽しくはない、絶望に近いビジョンを見ているのかも。

現に内なるビジョンは塔です。カップ9逆の女性はなんらかの崩壊のビジョンを見てしまった。

具体的な形は吊られた男。身動きの取れない現実の状況として、崩壊のビジョンを実体化させています。

もうちょっと楽しいビジョンを見た方がいいかもしれません!

タロット対応

この度数のタロット対応はソード2/ワンド8。

引き続きソード2が大目的となります。二つの考え方や視点の両立。

そのための手段としてワンド8。ワンドは意欲や情熱、あるいは精神を表しており、8は結晶化の数字。このシンボルの別バージョンの名前は「豊かに結晶化された一人の人間の理想」というもので、8の結晶化との関連があります。「具体的な形」とはペンタ的な物質としての実体化というよりは、「実体化しそうなほど高められた精神力」と見てもいいのかもしれません。

ソード2は鏡写しのようだ、というこれまでの考察から見ると、「実体化しそうなほど高められた精神力」を使うことで鏡写しの状態を作ろうとしている。自分の中にある実体化しそうな精神力が、自分の目の前でも鏡写しのように実体化しつつあるものを見ている、と読み解けます。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございます!

5度

4度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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