双子座28度「破産により、社会は過度の重荷を背負った個人に再び始める機会を与える」

破産は個人にとっては大変な失敗の体験ですが、社会がその救済を与えています。ここでは、個人の健全性と社会全体の健全性が切り離されません。個人的な失敗の重荷は、コミュニティが仕組み化した思いやりの原理によって解放されます。個人が能力を発揮できなかったとしても、社会の側がそれを発揮すれば問題ありません。社会の中に成功者がいるなら、その富が破産した個人に回されればいい。

26度の木は寒さによって裸にされましたが、ここでは経済的な面で裸にされたと言えそうです。しかし28度ではただ裸にされて本質を発見するのではなく、救済の手を差し伸べるコミュニティとの関係があります。

27度のロマは、複雑な人間関係を求めて森から出ていきました。それは28度で示される、個人と社会の切り離せない健全性を作り出す複雑さだったのかもしれません。単に個人の能力が発揮されて個人の財産がある、発揮できなければ財産もない、というシンプルな図式とは違う、個人と社会の複雑な関係があります。

この度数には個人が弱まったとしても、それをフォローする共同体の姿があります。再出発によって、さらに複雑な社会との関わりを作り上げていくこともできるかもしれません。

スプレッド

1.個人
2.破産
3.機会

個人は破産という失敗とプレッシャーを感じていますが、コミュニティの与える機会によってそこから解放され、新しいタスクのため自由になります。

破産は個人の失敗による耐え難いプレッシャーです。

機会は、コミュニティの思いやりの仕組みによって与えられる、再出発のチャンスであり、破産によるプレッシャーを解放します。

リーディング結果

1.個人:ペンタクイーン逆
2.破産:ソード3
3.機会:カップペイジ逆

ペンタクイーン逆の個人、まさに経済的危機という感じ。生活上の問題、社会的立場のマイナス。

破産ソード3。思考がいろんな方向へ発展していきますが、それが生活・経済面へのプレッシャーになっている。

カップペイジ逆の機会。コミュニティの与える救済ですが、ちょっと頼りなくもあります。感情面の幼さを克服しましょう、という再出発なのかもしれません。これによってペンタクイーンは正常化する。

クイーンとペイジの力関係から言うと、むしろ個人の方がコミュニティの面倒を見てあげてもいいくらいですが、両方逆位置になっていて助け合えない状態のようにも感じられます。個人が抱えるプレッシャー、ソード3の思考の発展が邪魔をしている。「お母さんはやく来て〜」「ちょっと待って、今考えごとしてるの!」と次の蟹座側からの呼びかけも感じられます。

ソードと双子座は両方とも風のエレメント、また3番目のサイン双子座に対して3のカード。ソード3は双子座そのものを象徴しているようでも。双子座から蟹座へ移行しつつあるこの度数では、ソード3に示される双子座性こそがプレッシャーになっている、とも読めます。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございました!

27度

26度

23度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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