蟹座23度「文学会の会合」

この会合に集まっている詩人、小説家、批評家たちは、特に感受性が強く知的な才能を持った人々です。社会や文化の特徴的な状況や対人関係に、文学作品を通じて形を与えたり、意味を読み取ることができます。優れた文学作品にはその時代、その社会の無意識が投影されており、それを読み取るための議論が行われます。彼らは社会に潜在している願望や衝動を具体的に映し出す鏡であると同時に、その発展に影響を与え、導いてもいます。

21度では有名歌手のパフォーマンスによって強くイメージが押し出され、その物語の中で観客を生きさせるほどの表現力がありました。22度の帆船を待つ女性はもう歌手の歌声による表現を必要としない、心の中のイメージだけで物語に生きる想像力です。23度では、この外に向けられたイメージ、内に向けられたイメージの両方を取り扱います。物語の中へ感情的に参加しつつも、それを客観的な目で再評価し、まだほとんどの人にとって潜在意識の願望や衝動にすぎないものを具体的な形にしていきます。

有名歌手はいかに強い表現力があったとしても、元々あったオペラ作品の物語をそのままなぞることしかできませんでした。帆船を待つ女性は自分がその物語に参加していても、客観的な視点はなかったと言えます。ここではその物語を厳格に見直し、意味を読み替え、あるいは新たな物語を作る準備もできます。

「この作品はこういうものを表現している」という批評が出てきたとき、その批評を通してもう一度物語を体験しなおすことで、物語はさらに強化されていきます。21、22度では物語への没入がありましたが、ここでは物語に対しメタな視点が出現し、その視点から物語を再編成しているとも言えそうです。

スプレッド

1.会合

このカードには、社会の無意識のイメージをどのように映し出し、そしてどう導いているのかが示されます。その人が社会や文化のどんな特徴を感じ取り、形や意味を与える努力をしているのか、と読んでみます。

リーディング結果

1.会合:吊られた男

社会が無意識に感じている束縛、拘束を感じ取り、それに形や意味を与える努力をしている。多くの人々が潜在的にしか感じていない自己犠牲の精神について。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございました!

20度

21度

22度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。

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