蟹座17度「オリジナルの胚芽から発生する多層の潜在能力の展開」

地面の中に埋もれた種はその外皮を破り、さらに土壌の地殻を突き破り、光に向かって伸びていきます。これは内側から外側に向けたダイナミックな自己実現のプロセスです。種は生まれつき潜在する可能性が折りたたまれた構造を持ちます。その存在を構成する不変の、それ独自の核であり、そこから潜在していたものが多層に開かれ、実体化していきます。多層とは例えば、物質的なレベルと精神的なレベル、などのように、別々のレベルに向けて展開していくということです。どのレベルに向けても発展しうる、元々一つだった折りたたまれたオリジナルから外に向けて可能性を広げていきます。

16度マンダラでは、それを研究することで宇宙と自分自身を一体化させ、様々なレベルで人格を統合し、各要素の構造を見つめていました。それは内向きな探求だったと言えますが、17度では反対に外側へ向けて動き出します。マンダラにおいては宇宙の構造と自己の構造が一致しています。ここでの「多層の展開」とは、宇宙的レベルと自己レベルでの展開、と受け取ることもできそうです。あるいは様々なレベルで統合された人格を、統合された各レベルにおいて展開していくと読むこともできます。

マンダラこそがあらゆる存在可能な潜在能力が構造化された種であり、そこからいくつもの層に向けて潜在性が展開されている図、と見ることもできます。

種が発芽するためには水を必要とします。水のエレメントである蟹座が蓄えてきたエネルギーを、ここでは土壌に与え、潜在能力の構造化された種を発芽し、展開させていくために使っているようです。

スプレッド

1.オリジナルの胚芽
2.潜在能力
3.潜在能力

オリジナルの胚芽は、自分の生まれながらの可能性です。自己を構成する不変の独自性の核であり、あらゆる実現可能な潜在能力が折りたたまれた構造です。

潜在能力のカードは、それぞれが一つの層での展開を示しています。ここでは2枚にしましたが、これは「多層」を示すための最低枚数であり、場合によってはさらに増やしてもいいかもしれません。これらはオリジナルの胚芽が含んでいた潜在能力が、土壌を突き破り外に向けてダイナミックに実現された才能やアイデンティティの拡大を示しています。

リーディング結果

1.オリジナルの胚芽:ペンタ2
2.潜在能力:塔逆
3.潜在能力:カップペイジ逆

ペンタ2の胚芽、「2つのレベルへの物質的な拡大」という潜在能力を折りたたんだ構造、と読めます。潜在能力のカードを2枚にしたから2のカードが、潜在性が実体化していく「現実に形あるもの」になっていくところから物質性を示すペンタが出たようにも見えます。

塔逆の潜在能力。崩壊を防ぐための自己の才能の展開。

ペンタペイジ逆の潜在能力。感情的未熟さを克服する自己の才能の展開。

ペンタ2の中に、これら2枚のカードが折りたたまれている、と考えることもできます。

みなさんのカード

本日もトライありがとうございました!

15度

16度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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