蟹座15度「豪華なダイニングホールで大宴会を終えたゲストがくつろいでいる」

豊かさ、特に食べ物がたくさんある物質的な豊かさが描かれているシンボルです。「飽食」という言葉が浮かびます。しかしこの人々は、不完全さを補うために過剰な満足を求めている訳ではありません。また今生きている時間を、未来への約束のために凍結しようとしているのでもありません。ここに具現化されている充実感は、霊的なバックグラウンドが物質化したものであり、だからこそこの豊かさは散逸しません。大宴会にあるのは食べ終えたらなくなってしまう一時的な豊かさですが、それは繰り返し一貫して行うことができるという保証があります。

14度では暗い広大な空間に向き合い、大いなる過去から知恵を得る人物がいました。彼が見ていたのは神々と人間が共に暮らし、調和と平和に満ち溢れた「黄金時代」の霊的現実です。15度はその黄金時代の豊かさを、今ここに実現させるための具体化の力を持っています。霊的なものの物質化の度数です。

11度の道化師が過去や権威による条件付けを笑いで解除したことで、12度の中国人女性は赤ん坊の偉大な役割を見抜くことができる、純粋にその存在そのものの価値を見る目が発揮できました。13度ではその子を育てる、また偉大な教師だった前世を持つその子から学ぶという強い意志がありました。その目と意志により、14度ではさらにはるかな黄金時代の知恵を闇の中に見いだせるようになり、15度ではそれをついに現実のものとする力が手に入ったようです。

1度で旗を上げ、その下で共同体となった船の人々は人生を安定化させる安全を目標としていました。その後のプロセスで様々なことを経験していった結果、蟹座はついにその目標をひとまず果たしたと言えます。

スプレッド

1.大宴会

大宴会は有り余るほどの豊かさがある、霊的なものの物質化を示しています。

リーディング結果

1.大宴会:ペンタペイジ

ペンタクルは物質、しかしこれは霊的なものが物質化したものです。ペイジはその物質的なエネルギーにおいて未熟だけれど、素直さも持っている。コートカードなので、その霊的なバックグラウンドが擬人化された印象もあります。子供が生まれたぞ!という大宴会かも。

みなさんのカード

本日もみなさまありがとうございます! 無理なさらずどうぞ〜!

12度

14度

13度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。


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